シャドウバースなどのお話

twitterでの長文回避用ブログ

DCG(デジタルカードゲーム)とイカサマ

リアル紙ゲーと違って、積み込み等のイカサマができないのが、DCGの大きな利点だと思っています。プレイヤーは相手の不審な動向を注視したりせずに、ゲームに集中することができる。
リアル紙ゲーのように発言の揚げ足を取ってのルールの悪用、ジャッジキル等も気にせずによい。しかしこの利点に反して別のイカサマが起こる可能性が生じます。それは大会運営側のイカサマです。

 

先日Shadowverse World Grand Prix 2018がふぇぐ選手の優勝で幕を閉じました。この決勝戦でふぇぐ選手の引きが良すぎたと感じた方が多かったようで、終了後、twitter出来レースだの不正だの、そういった発言で荒れていました。わたし個人の見解では、あの程度のトップ解決はカードゲームならよくある範囲で、良いプレイに運が付いてきてくれた、良い試合だったと思っています。

運営側にも不正をしてまで特定の選手を勝たせることは内部告発等のリスクに見合わないし、そういった点からも不正は行われていないのではないかと思っています。
特定の選手を勝たせるにしても、不自然なトップ解決操作をするのは非効率で、そういう不正をすることは技術的に可能であっても操作員を準備するのにはリスクが伴います。操作をするにしてもあらかじめ特定の選手は重いカードから順にドローする等の挙動が起こるようにしておき、本番中に操作することなく事故負けしてもらった方が安全です。トップ操作だということを言う人もいますが、これはそうそうありえないのではないでしょうか。

 

しかし引きの良さを疑うこと自体はそこまで悪いことではありません。誰も疑わないなら運営の不正が横行する可能性もあります。我々はそうならないよう、注視する必要があります。運営を盲信し、不正を疑う者を叩く発言もありましたが、運営側はそこまで信用できるのでしょうか?

ここでシャドバ関連の過去の出来事を振り返ってみたいと思います。
(ご存じない方はぐぐればすぐに出てくるので、是非目を通しておいてください)

 

まずは大型大会RAGEの松尾事件。運営側の人物が配信卓プレイヤーの名前をチャット欄で出して煽った事件がありましたね。その後この事に関連して荒れに荒れて、運営側からの謝罪がありましたが、この後しばらくチャット欄で松尾がNGワードになっていました。名前を出されたプレイヤーはこの場合被害者です。荒れるのを防ぐ目的であるとしても、そのプレイヤーの名前をNGにするのは大変失礼ではないでしょうか。謝罪も炎上を鎮火させるためだけの上辺だけのもので、プレイヤーに対する謝罪の意が無い印象を受けました。

 

運営は違いますが、ちょもすさんの待遇で炎上した第一回FRESH!杯というのもありましたよね。有名プレイヤー多数参加する大きな大会であってもとんでもないことをやらかす事例は数多く存在するので、盲信はいけません。

 

RAGE Shadowverse Pro Leagueにも悪い話がありました。レバンガ札幌と紅茶/PaRによる事件です。あれが明るみに出なければ、紅茶/PaRの思惑のままメンバーが選考されていたことでしょう。真面目に応募した方々は裏切られていたのです。もしかしたら1stシーズン優勝メンバー達の雄姿を見ることは出来なかったかもしれないのです。

 

Cygamesの信用はどうでしょうか。グラブルのアンチラ事件はご存知でしょうか?あの件は違法とはならなかったようですが、利益を出すためにはそのようなこともする企業ではあるのです。わたしは今回の件では不正を働くメリットが大きくは無いと考えたので不正は無いと思いましたが、大きなメリットがある場合には不正を働きかねないと思っています。


人々の命を乗せる自動車であっても大企業が安全テストで不正を働いている事例が数多くありますよね。絶対にありえないなんていうことは無いのです。盲信はいけません。

 

そしてここからが本題なのですが、今回の件で我々が最も気にするべき事は不正が行われたかそうでないかではなく、不正を疑われた選手を擁護する材料が無いということです。
わたしは今回Shadowverse World Grand Prix 2018では不正が無かったと思っていますが、わたしが勝手にそう信じているだけです。ふぇぐ選手を擁護したくても材料は無く、運営が信用ならない材料なら存在するといった具合です。これはシャドバに限らず、今後DCGがeスポーツとして発展するために重要な部分だと思っています。

 

特に問題を起こしたわけでもなく、どちらかというと人気選手のふぇぐさんですらこういう事を言われるのです。例えばこれが特に実績も無い有名人だったらどうでしょうか?有名人を勝たせて話題にしたいのではと勘ぐりませんか?

もっと言いましょうか。例えば米国でDCGの大会があったとして、決勝が白人対黒人になり、白人が神引き連発、黒人が大事故で負けたらどうなるでしょうか?

まだ言いましょうか。例えば韓国でDCGの大会があり、日本人の強豪プレイヤーが招待され、決勝まで行ったとします。韓国人対日本人、韓国人の神引き、日本人の大事故で韓国人勝利。韓国のお国柄は皆さんご存知とは思いますが、そのような事が数回起こったとして、今回のように折角の勝利に水を差すななんて言われて黙っていられますか?

韓国人なら不正をしそうだとかそういう話ではありません。誠実な方も数多くいらっしゃると思います。そのようなプレイヤーが実力で勝利を手にした時、運営はそのプレイヤーを謂れ無き批判から守る役目があると思うのです。

 

DCGはプレイヤー側からイカサマを働くことはできませんが、内部処理等は不透明な部分が多いです。その不透明な部分を出来る限り明らかにしていくことで公平性を保ち、プレイヤーを守ることができるのではないでしょうか。

例えば大会用バージョンは別画面に山札がどう積まれているかを表示する機能を付け、審判員が不正なドローではないことをチェックする等、可能であると思います。その審判や大会用の機器に不正が無いことをチェックする機関というのもあって良いのではないかと思います。実際のスポーツでも審判不正問題等ありますよね。DCGもeスポーツと言う具合にスポーツを名乗るならそういう点もしっかりした方が良いのではないでしょうか。そこまでしてからスポーツを名乗れるのではないでしょうか?

あとは大会の運営以外でも関連企業が我々の信用を損なわないことが何より重要であると思います。