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アンリミテッド環境の教会ビショップ

今期そこそこの勝率が出ている教会ビショップの紹介記事です。環境に殆ど存在せず、TLでも今期アンリミ教会レシピを見たことが無いのでアンリミでは珍しいデッキタイプになってしまいましたが戦えないわけではありません。
とりあえず今期MP3000まで盛った時点の戦績が、82戦56勝26敗で勝率は68.2%です。前回のアンリミグランプリラウンド2で2度使用して9-1、決勝は2勝で終わりましたがグランプリ勝率も悪くはありません(84.6%)。

デッキの相性はアグロ全般とOTKエルフとドロシーに強く、環境に多い復讐と土には五分程度、超越は五分寄りの微不利、ミッドネクロ、エイラには微不利、ネフティスとNエルフと社には不利です。守護が多いので庭園ゾーイに轢かれることはあまりありません。

こちらがデッキレシピで、カード毎に採用理由等を挙げて行きたいと思います。

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・星導の天球儀
言わずと知れた最高峰のドロー&サーチカード。1ターン目に置けるかどうかでかなり試合展開に影響が出るので3枚投入。サーチ先を宝石の甲羅とお茶会に絞ってあるので先の行動も安定します。

・頂きの教会
このデッキのキーカード。これを置いた上でムーンアルミラージ、ヘヴンリーナイトの疾走で勝負を決めるのがメインプランなので3枚。ヘヴンリーナイトを走らせる前のターンで虹で戻されることもあるので注意。割られる可能性を感じたら2枚目は温存も考えてください。
1ターン目に置くのは悪手な場合もありますが、2枚引いてしまって手札が芳しくない場合はドローを進めるために置くこともあります。
このデッキは4ターン目は2+2、5ターン目はお茶会、6ターン目はアイテール、7ターン目はヘヴンリーと理想の動きがPPを使い切ってしまい、1PPの余裕も無いターンが多いので、そのように動ける場合は早めに置いておくことも必要です。1では置かずに2でスノホワを置き、スノホワが無視された場合に3で置くのが理想でしょうか。

・天界の忠犬
対アグロカード。2ターン目にスノホワを置いて3ターン目にスノホワで何かを除去して進化した後にこれを置くことができればその時点でアグロに高確率で勝利できます。その他序盤にジュエルトータスで攻めることが出来ている場合等にそれを守ることができます。

スノーホワイトプリンセス
これも対アグロカード。1枚で複数のフォロワーを取ることができ、忠犬や甲羅とのシナジーもあるパワーカード。教会との相性も良く、先2で置いて先3で教会と甲羅を置きつつ相手の体力2を取る動きは強力。

ホーリープリースト・ロレーナ
BOSから参入の多機能カード。進化でチョイスできるカードがどちらも強力。聖水は対アグロで有用、山札を掘る目的でチョイスすることも多いです。鉄拳は鉄槌の僧侶のように二面処理できるカード。消滅ではありませんが、現在増えている復讐ヴァンパイアに対してかなり有効なのでこれは3枚採用すべきカードだと思っています。進化していない状態の骸の王を取ることができるのも良いです。
鉄槌の僧侶と違い2ターン目に置くことができるのも強み。進化時の体力で1劣りますが、2面処理する場合大きいほうは鉄拳で取り、サイズの小さいフォロワーを上から取ることが多く、その後はロレーナであっても鉄槌の僧侶であっても上から取られたり相打ちになるのは変わらないケースが殆どなので、体力1の差はそこまで目立つデメリットではありません。

・漆黒の法典
守りの要。後攻でアグロの猛攻を防ぐのに頼りになります。その他、スカルリングからレディ・グレイ等が復活しないように消滅させたり、フォロワーの攻撃力だけでは処理しきれなかったBBを消滅させたりもします。対リアニメイトではモルディカイも視野に入れて温存することもあります。エイラやN軸のデッキで月と太陽を使いまわされると厳しいデッキなので、月と太陽の可能性を感じたら慎重に切ってください。

・詠唱:亀の甲羅
実質カウントダウン1で3/5が出せることも多いパワーカード、このデッキの序盤を支えるカードです。相手の動きが鈍い場合は序盤から進化を切って教会で7点攻撃を仕掛けることもあります。終盤は教会やお茶会が盤面を圧迫し、盤面が狭くなるデッキなので置いて良いかしっかり判断してください。

・希望導く聖乙女・ジャンヌ
選択枠カードに見えるかもしれませんが、かなり有用なカードです。対アグロでは3ターン目に置いて相手の体力2を上から取るのに使用します。対超越で後攻4ターン目に進化を切って顔を詰めるのに適したフォロワーです。虹で戻されず、マジックオウル1枚では取られません。超越のガーディアンゴーレム、ネクロの祝福ゾンビ、その他アグロやミッドの横並べに非常に有効で、教会環境下でフォロワーの体力を回復させて打点を上げる役割もあります。

クレリックランサー
アグロ、OTKエルフ対策カード。アイテールから体力+1されて出てくるのが強力。その場合アイテールを進化させて相手フォロワーを除去すれば守護のこちらが傷つかないのも良いです。素で置いてこれ自身を進化させて体力が削れるのはあまり美味しくなく、教会が無いと攻撃力3でフォロワー除去に苦労することもある点から2枚の採用です。

・三月ウサギのお茶会
二面処理可能な強力カード。5ターン目に使いたいカード筆頭なのですが、アミュレットが盤面を埋めてしまうデメリットも大きいので2枚の採用。1枚目は引きたいけど2枚目は引きたくないという矛盾を抱えたカードです。天球儀から引ける可能性もあるので2枚に抑えました。2枚目を引いてしまった場合は慎重に置いてください。教会が引けていない場合は逆にこのアミュレットでヘヴンリーナイトが走れるようになるメリットもあります。相手の体力が10の場合、ヘヴンリーナイトの疾走7点+ブリキ進化3点でのリーサルもあります。
対復讐ヴァンパイアでお茶会が場にある状態でテミスの審判を撃った場合、相手のエメラダが使いづらくなるのは覚えておいた方が良いです。

・ムーンアルミラージ
6ターン目に疾走で7点出せる可能性のあるこのデッキのフィニッシャーです。アイテールから出れば進化込みで8点。ローテーションの教会ビショップを使っていて、ヘヴンリーナイトがもう一枚引けていれば勝てたなんて経験をしたことのある方も多いと思います。その追加のヘヴンリーナイトがこれです。大型疾走連打はこのデッキのメインプランなので3枚採用。減らしたくなる方もいると思いますが、例えば庭園ゾーイデッキでゾーイやジェネシスを減らしますか?減らしませんよね。わたしは3枚を推します。

・白翼の守護神・アイテール
クレリックランサーであり、ムーンアルミラージであり、疾走しないヘヴンリーナイトでもあるカード。場に有能なフォロワー+これが並ぶのはかなり強力であり、これ自身も教会があればそこそこの打点になるのも良いです。
6ターン目にクレランが必要ではない状況であれば7で置いてアルミラを走らせることも検討してください。8で置くとヘヴンリーは走れないのには注意です。

・テミスの審判
このデッキはスノホワ、亀、クレランからの守護連打といった感じで盤面を形成しつつ戦うデッキなので、本来デッキコンセプトとは合致していないカードです。また超越等このカードが不要な相手の時にこれを複数引いてしまうと敗因にもなりうるカードです。したがって環境によっては減量もありえる枠です。対OTKエルフでもこれで守護を吹き飛ばしてしまうと返しでリノコンボされて終わります。
しかし有効に使えば多くの負け戦を勝ちに変えてくれるカードでもあります。やや不利なミッドネクロ相手でもこれとエンハンスジャンヌで勝てることもあり、ドロシーには劇的に刺さります。このカード無しではエイラには不利が付きますが、獣姫が割れたところに天狐を出してきた返しでテミスで形成がひっくり返ったりもします。復讐カオスシップの横並べ処理にも有効です。

・ヘヴンリーナイト
フィニッシャーその2。6ターン目にアイテールからクレラン、7でこれを置ければOTKエルフは相当困るはずです。対アグロで体力が負けていても攻めに行けるありがたいカード。当然3枚。進化を切る必要があるかどうかは良く考えてください。

 


不採用カードとその理由。

・天罰の神父
このカード自体が打点に繋がらないため。進化を切るカードとしてロレーナお茶会が有力と考えているため。社がナーフで数を減らしたのも理由。環境次第では検討すべきカードだと思います。

・封じられた法典
ナーフにより0コストでドローできなくなったため。このデッキは4ターン目は2+2、5ターン目はお茶会、6ターン目はアイテール、7ターン目はヘヴンリーと理想の動きがPPを使い切ってしまい、1PPの余裕も無いターンが多いです。終盤は盤面も狭くなり手札で腐る可能性も高いため不採用。2コスカードが多い構築なので忌むべき教示として使うタイミングがあまり無いのも理由です。

・他の2コスフォロワー
スノホワ、ロレーナは現環境ではほぼ採用確定だと思っているので、忠犬と枠を争うことになります。アグロが減った今でもアグロロイヤルはそこそこ見かけるため、それに効果の高い忠犬を採用しました。マスクノで詰むのを防いでくれたりします。ピッグは相手フォロワーに当たらないと効果を発揮しないので不採用です。
今はアグロヴァンパイアはほぼ絶滅していますが、アグロヴァンパイアにはユニコも効果的なので環境次第かと思います。忠犬は進化フォロワーが居ないと効果が出ないのに対し、ユニコは2ターン目に置くだけで大きな効果を見込める点は優れています。もしドロシー超越ばかりの環境であればマイニュも役立ちますし、環境に合わせて考慮すべき枠だと思います。宝石の巫女は1/2というデメリットを教会が緩和してくれるのは良いのですが、チョイスで得たアミュレットと合わせて2枠使ってしまうので終盤腐る可能性が高いので採用を見送りました。

・気高き教理
単体で機能しない点、打つタイミングが少ない点から不採用。終盤盤面が狭くなるデッキではありますが、盤面を空けるよりPPを使い切って疾走させる動きの方が良いです。甲羅はすぐ割れてくれるし獣姫は不採用なので撃ち先に適したカードが少ないのも理由です。

・詠唱:獣姫の呼び声
単体でのカードパワーは凄まじいものがありますが、割れるのに長いターンを要する点、このカードのためだけに教理を積みたくない点、教会環境下ではホーリーファルコンの有用性が著しく低下する点、天球儀のサーチ先を絞りたい点、中盤以降の盤面の空きが不足する点から不採用です。当然このパワーカードは実際に入れて試していますが、無いほうが上手く回ると感じました。

・愚神礼賛
採用を検討すべき強力カードだとは思っていますが、お茶会を被り防止のため2枚に抑えた上で天球儀から引ける確率を高めるために不採用としました。

月と太陽
消耗戦で効果を発揮するカードですが、理想ムーブができる可能性を高めた方が良いと考え不採用。エイラ等のシナジーが見込めるカードもないため。

・ケリュネイア
対OTKエルフ、対アグロ戦において守護フォロワーで有利に立ち回れるのがこのデッキの大きな売りなので、アイテールのクレリックランサーサーチを確定にできなくなる点で不採用です。他のフォロワー全般も同様の理由で不採用です。

・テミスの粛清
重すぎます。アンリミ環境においてほとんどの場合で腐ります。しかしネフティスが大流行するようなことがあれば考慮に値するのかもしれません。相手に撃たれて負けるとやるせない気持ちになるカード。

・ヘヴンリーイージス
このカードが着地する頃には勝敗が決していることも多く、終盤に勝負が縺れ込んだ場合であってもアイテールから守護持ちのヘヴンリーナイトが出てきたほうが好ましい場面も多い点から不採用。現在はほぼ絶滅に近い純ランプドラゴンが何らかの理由で復権したりすれば1枚採用はありになるかもしれません。


全く需要の無さそうなアンリミ環境の絶滅寸前のデッキタイプですが、好きなデッキであり、一度こういう記事を書いてみたかったので書いてしまいました。読んでくださった方、ありがとうございます。